何かの作成や操作方法を説明するとき、参考画像はとても大切ですよね。
文字より、視覚をとおす画像の方が、情報として人の記憶に残りやすいことは一般的に広く知られています。
ところでみなさんは参考画像を、どのように作成していますか?
方法はさまざまですが、一般的にはPCを使って編集する人が多いでしょう。
ですが最近では、スマホやタブレットを活用して参考画像を作る人が増えてきました。
なぜなら、PCなみに性能も良く、手軽で場所を選ばないからです。
それを踏まえて、今回は、筆者が使っている、iPadAir( 第4世代)の『スクリーンショット編集機能』を活用して、
参考画像を作成する方法をご紹介します。
iPadをもっている方も、そうでない方も、資料作りの参考にしていただけたらうれしいです。
それでは、さっそくはじめましょう!
スクリーンショットとは?
簡単にいうと、画面に表示された内容を画像にしたもの、あるいは、画像にする機能のことです。
一般的なiPadのスクリーンショット
一般的なスクリーンショットの方法は、iPad右上にあるボタンを押します。
参考画像のように、右上のボタン(電源、Touch ID)と、右上側部上のボタン(ボリュームUP)を同時に押す方法です。 👇
Apple Pencil を使ったスクリーンショット
Apple Pencil なら、面倒なボタン押しが不要です。
操作はめちゃ簡単!
画面左下の隅(または右下の隅)から、上に向かってペンをすべらせるだけです。
ちなみに、ほかのペンでやってみましたが、できませんでした。
どうやら、Apple Pencil だけの機能のようです。
もし、「別のペンでもできたよぉ~」との情報があれば、ぜひ教えてくださいませ。
よろしくお願いします!
スクリーンショット後の編集画面
これが、スクリーンショットしたあとに表示される画面です。 👇
画面下にツール枠が出てきます。
左から順番に・・・
・戻るボタン
・やり直しボタン
・ブラシが3種類
・消しゴム
・選択ツール
・定規
・カラー
・メニュー
・設定
これらのツールを使って、スクリーンショットした画像を編集していきます。
ちなみに、ブラウザーをとおしたスクリーンショットは、
「スクリーン」(標準の大きさ)と「フルページ(全画面の大きさ)の2種類が選べます。
スクリーンショットが見切れてしまう
スクリーンショットを重複して撮影すると(スクショをさらにスクショする)、ときどき見切れてしまうことがあります。
一瞬「失敗した?」と思った人もいるでしょう。
ですが、大丈夫!
画面が隠れているだけです。
見切れた画面をよく見ると、トリミングするときと同じようなバーが少しだけ表示されています。
そのバーを上に引っ張ってください。
広がって見切れた画面が改善します。
ブラシの太さ調整は5段階
参考画像をみてもらうとわかるように、ブラシの太さは5段階で調整ができます。
下のスライドバーは、透明度の調整に使うものです。
3種類のブラシそれぞれに同じ機能が付いています。
消しゴムの機能は2種類
消しゴムは、「ピクセル消しゴム」と「オブジェクト消しゴム」の2つです。
ピクセル消しゴムは、擦って消すタイプ。
オブジェクト消しゴムは、部分ごとに消すタイプです。
選択ツールの使い方
スクリーンショット後の画面に、文字などを描いたときに使える機能です。
スクリーンショットした画像を直接選択することはできません。
例えば、参考画像のように文字を描いて、
選択した部分だけ色を変えたいときに使える機能です。
選択された部分のみ、色が変わりました。
定規
定規の角度は、自由に変更ができます。
角度を変えるときは、指を使って動かしてください。
カラーのメニューは3種類
画面下の「虹色」ボタンを押すと、カラーのメニューが表示されます。
「グリッド」「スペクトラム」「スライダ」の3種類です。
カラーの追加
よく使う色は、常に表示しておきたいものです。
iPadならそれが簡単にできます。
①カラーメニューを表示させる。
②好きな色を選ぶ。
③カラーメニュー下の「+」ボタンを押す。
④使いたい色が、追加されました。
カラーの削除
カラーの削除も簡単です。
①追加した色を「長押し」する
②上に「削除」と表示されたら、 それを押す。
③削除完了 👇
このように、色の削除も簡単です。
色を追加していくと、次ページを知らせる白い「〇」がカラーの下に表示されます。
「+」マークは次ページに移動するので、「+」マークが見えなくなったら、
次ページの確認をしてください。
テキストの挿入
画面下のツール右から2番目の「+」を押すと、メニューが表示されます。
文字を入れたいときは、メニュー1番上の「テキスト」を押してください。
テキストを押すと、青い線で囲まれた入力画面が表示され、
再度、青い線の枠内を押すと5つのメニューが上に出てきます。
文字の入れ直しをするときは、「編集」を押してください。
種類は、下記の5種類です。
・カット(切取り)
・コピー
・削除
・編集
・複製
同じ図形や吹き出し、テキストを使用したいときは、
カットやコピー、複製を使うと便利です。
テキストの変更
文字の変更は、文字をテキスト枠を必ず選択した状態で、
左下の「ああ」を押してください。
変更できるのは、以下の3つです。
・文字の大きさ
・文字の位置
・文字の種類
カラーを押せば、色の変更もできます。
署名
署名の登録ができます。
ですが、参考画像作成において、この機能はあまり使いません。
なぜなら、指でしか署名ができないからです。
テキストのような、きれいな文字は入りません。
文字の太さ、種類も変更不可です。
ただし、色と大きさの変更はできます。
あくまで「署名」なので、参考画像の作成には向いていないかもしれません。
署名の登録
署名を使う場合は、指で文字を入力後、右上の完了ボタンを押してください。
書いた文字が登録されて、削除するまで、同じ文字・文章がいつでも使えます。
署名の追加と削除
署名は、「追加」と「削除」が可能です。
メニューから「署名」を押すと、「署名を追加または削除」のアイコンが表示されます。
画面が切り替わると、左上に追加と削除のアイコンが表示されます。
追加するときは「+」、削除するときは、「⛔」マークを押してください。
拡大鏡
資料作成で見ずらいところを大きく表示させたいときに、拡大鏡が役立ちます。
右下「+」のメニューから拡大鏡を選択後、
指を使って、大きく表示したいところに移動させます。
拡大鏡の編集
もちろん、拡大鏡の編集も可能です。
拡大鏡の外枠の太さや色が簡単に変更できます。
①拡大鏡の中を押す。
②左下の拡大鏡アイコンを押す 。
拡大鏡のアイコンを押すと、外枠の太さが3種類表示されます。
カラーを選択すると、色の変更も可能です。
拡大鏡を編集することで、参考画像がよりわかりやすくなりました。
この機能はとにかく便利です。
参考画像を編集するのも楽になります(拡大した画像を、別途貼り付ける必要がない)。
作業効率が上がる、うれしい機能の一つです。
図形の挿入
画面右下の「+」を押してメニューを表示させます。
メニュー1番下にあるのが、図形です。
種類は、下記の4種類です。
・四角形
・楕円
・吹き出し
・矢印
では、例として「吹き出し」を作ってみます。
「吹き出し」を選択すると、参考画像のように、表示されます。
はじめは、すべての図形が「黒色」です。
青い点を使うと「大きさの変更」、緑の点で「角度の変更」ができます。
左下の吹き出しアイコンを押すと、外枠の変更、カラーを押すと、色の変更が可能です。
吹き出しのアイコンを塗りつぶしたいときは、1番左のアイコンを押してください。
そのあとにカラーを押すと、参考画像のように、好みの色で塗りつぶしができます。
四角形や楕円も操作方法は同じです。
矢印も先に説明した操作方法と同じですが、緑色の点(矢印の中心点)を移動させると、
カーブが作れます。
矢印の種類は9種類です。
参考画像を作るときに、この矢印はとても役立ちます。
ぜひ使ってもらいたい機能の一つです。
設定
画面下のツール、1番右にあるのが「設定」ボタンです。
「自動でしまう」「指で描画」「 Pencil設定」とあります。
「自動でしまう」をONにすると、ツールが自動的に隠れて画面が広く使えます。
「指で描画」をONにすると、ペンと指両方の使用が可能です。
「 Pencil設定」を押すと次のような画面になります。
Apple Pencil の設定画面に移動したが状態です。
使いやすい設定をお好みで選んでください。
Apple Pencil の根元の部分を軽く指で「2回叩く」と、ペンと消しゴムの切り替えができます。
先ほどのApple Pencil の設定でカラーパレットを選択した場合は、
ペンとカラーパレットの切り替えになります。
保存、データ転送、削除
スクリーンショットの編集がおわったあとに保存する場合は、画面左上の「完了」を押してください。
「写真に保存」と「ファイルに保存」の選択ができます。
不要なときは「1枚のスクリーンショットを削除」か、画面右上の「ごみ箱」を押してください。
iPhoneやMacに転送するときは、右上の転送ボタンを押してください。
AirDropを使えば、簡単に画像が送れます。
iPadの画像形式(画像撮影フォーマット)は、「HEIF」と「JPEG」です。
HEIF(ヒーフ)とは?
高画質でなありながら、ファイルサイズが小さい。Apple独自の拡張子です。
JPEG(ジェイペグ)とは?
データの圧縮形式の一つ。
ファイルサイズが小さく、一般的に広く使われているファイル形式です。
「非可逆圧縮」のため、一度圧縮すると圧縮前の画像に戻すことはできません。
Web上で画像を公開するためには、「 HEIF 形式」を別の形式に変換する必要があります。
HEIF形式のファイルがPCで開けなかったり、編集ができなかったりするからです。
面倒な変換作業を回避するなら、はじめから「JPEG」で撮影できる設定をしておくとのもいいでしょう。
ただし、画質は落ちます。用途に合わせて使い分けてください。
iPadのカメラをJPEG撮影に設定する方法
iPadの「設定」ボタンを押します。
切り替わった画面、左側のメニューから「カメラ」を選択してください。
右側にある「フォーマット」を選択します。
カメラ撮影欄にある、「互換性優先」を押せば設定完了です。
iPadの意外に使われてないテクニック
iPadであれば、スクリーンショットの画面にかかわらず、
標準装備されているメモなどでも、3本指を使って「やり直し」の機能が使えます。
操作は簡単。
3本指で、右から左に画面をなでるだけです。
知っていると便利な機能なので、ご存じなかった方は使ってみてください。
iPadを使ってわかったこと
最近では、タブレット用のペンの種類が多くなりましたが、
iPadを使うなら、Apple Pencil が最適ということです。
他社のペンもがんばってはいますが、互換性の問題や操作性を考えると、
iPad+Apple Pencil をセットで利用するのが一番でしょう。
ちょっとお高いですが、その価格に見合った性能があります。
iPadには、Apple Pencil だけでしか使えない機能もあるので、
iPad+Apple Pencil のコンビがBestと言えるでしょう。
こまめにデータ保存ができる方なら、価格が抑えられる64Gのタイプで十分です。
筆者は「NAS(ネットワークHDD):容量2TB」と、外出先でも使えるよう、
クラウドサービスの両方に保存しています。なので、64Gでも問題ないわけです。
参考までに、筆者はこれを使っています 👇
MacやiPhoneをお持ちでしたら、iPadで保存したデータをAirDropで転送すれば容量の確保も簡単ですからね。
ただし、画像や写真はすぐに容量がいっぱいになります。
保存やデータ転送の手間をできるだけ省きたいという人なら、256Gのタイプの方がいいでしょう。
まとめ
iPadを使った編集方法はいかがでしたか?
ご存じの方も、知らない操作があったのではないでしょうか。
iPadをもっていない方には、「なるほど」と思ってもらえたなら幸いです。
これは実際に使った感想ですが、
「iPadのスクショ編集機能が便利」であることは間違いありません。
もちろん、iPadだけではなく別のソフトを使うこともあるでしょう。
筆者も、iPad(6割)+PowerPoint(4割)で、参考画像は作成しています。
ですが、iPadを使うようになってから作業効率が上がったのは確かです。
特に参考画像の編集は、時間がかかりますからね。
パソコンが使えない状況であったとしても、好きなとき、好きな場所で作業できるのは
ありがたい限りです。
もし、あなたがこれからタブレット端末を使いたいと考えているなら、
iPadを選択肢の一つにくわえてください。
きっといい『アシスタント』になってくれますよ。
それでは、今回はこのへんで
ご覧いただきありがとうございました。
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