アニメ「ハイキュー!!」3期の好プレー集!元バレーボール選手が選びました

赤と緑と白のバレーボール画像

この記事では、元バレーボール選手の筆者が選んだ、マンガ「ハイキュー!!」の、もう1度見たくなるベストプレーをご紹介します。

今回はその3セット目として、「アニメ ハイキュー3期」の中から好プレーを厳選しました。

3期は「白鳥沢学園高校」戦です。

春高予選決勝、烏野高校の前に立ちはだかったのは“牛若(ウシワカ)”こと「牛島若利」。
当時全国で3本の指に入ると言われた大エースです。

この大きな壁に烏野高校は立ち向かいます。

さぁ行きましょう!

ハイキュー!!への応援を込めて、経験者ならではの目線でハイキュー!!の好プレーを解説します!

一緒にあの名場面を振り返りましょうぞ!

動きのリアル度を重視し、コミックではなくアニメ版「ハイキュー!!」の中から厳選しています。

筆者が独自で選んだ好プレーなので、あらかじめご了承くださいませ。

また、ハイキュー!!劇場版などのアニメ作品で好プレーだと思ったものがあれば随時追記していく予定です。

aki

筆者のバレーボール経験について少しだけ書いておきます。

バレーボール選手を、12年間していました。

ポジションは小学・中学はOH、高校と実業団ではOHとMBです。

春高には出れませんでしたが、夏のインターハイには1度出場しています。

高校卒業後は実業団に入りましたが、大ケガをして選手を引退。

引退後しばらくして、知人からの依頼でママさんバレーのコーチも経験しています。

個人情報保護のため、あえて学校名・実業団名等の公表はご容赦ください。

ハイキュー!!の推しキャラ
澤村大地
木兎光太郎
好きなバレーボール選手
女子:宮下 遥選手
男子:髙橋 藍選手
もくじ

白鳥沢・牛島のスパイク&サーブ


“左”の脅威

ハイキュー3期 2話 “左”の脅威

(動画再生12:30ごろ)

aki

はい!出ました左利き!

もうね、これだけでかなりのアドバンテージ。

特にバレーボールにおいてサウスポーは有利なんです。

一般的に、エースポジションとされるのはレフト。そして、スパイカーは右利きの選手が多いです。

レセプション(サーブカット)によっても変わってきますが、通常セッターもレフト側を向いてトスアップします。

普段、右利きの選手が圧倒的に多いので、練習も右利きになれてます。
なので、左利きの選手を相手にすると感覚が掴みずらいんです。

例えばブロックは相手の利き手側をマークしますが、左利きの選手だとボール1個分違ってきます。
いつもならブロックできているはずの位置取りなのに、スパイクがとらえられない!という感覚を受けますね。

それに、左利きの選手はライト側の攻撃が得意なので、ライト側からも強烈な攻撃が来ます。

で、もっとも厄介なのがボールの回転が変わること。

正面でとらえたはずのサーブやスパイクが取れない!なんてことも当たり前のようにあるんです!

筆者も左利き対策で、サウスポーの選手をわざわざ大学のバレー部から呼んで練習した経験があります。

牛島のように、「パワー+技術+左利き」という選手は、まさに選ばれた人といった選手です。

余談ですが、左利きのセッターとかめちゃ厄介。
サーブカットがずれてボールがネット際に流れたとしても、ツーもしくはそのままスパイクしてきますからね。

ちなみに、元全日本女子のセッターで、全日本女子の監督もされた「中田久美さん」は左利きの天才セッターでした。

また左利きの選手として、現全日本男子代表の西田有志選手(オポジット)、元全日本男子・山本隆弘さん(オポジット・ミドルブロッカー)、清水邦広さん(オポジット)、元全日本女子・大林素子さん(ライト)が有名。

※オポジットとは?

ものすごく簡単に説明すると、守備にはあまり参加せず攻撃専門のポジション。

少し前はスーパーエースと呼ばれていました。

 

aki

OPと略表記されることが多いけど、OS(Opposite Spiker)と書かれることもあるよ。

烏野・月島のブロック

ハイキュー3期 3話 GUESS・MONSTER

(動画再生11:55ごろ)

白鳥沢・天童の1人時間差を月島がキルブロックした好プレーです。

ツッキーこと烏野高校の月島と言えば「ブロック」。

この白鳥沢戦において、月島のブロックがなければ春高への道は無かったと言えますね。

天童のクイックをブロックしたことをきっかけに、月島はしつこくワンチを取りつづけました。

そして、ハイキューの中でも名シーンと呼ばれる、ハイキュー3期4話「月の輪(動画再生18:28ごろ)」で見せた牛若ドシャットにつながるわけです。

また、ハイキュー3期10話「コンセプトの戦い(動画再生2:17ごろ)」でも、指を負傷しながらワンチを取って烏野勝利に貢献しました。

月島のブロックはリード。

セッターがトスを上げてから飛ぶブロックのため、どうしても一歩遅れます。

ですが、リードブロックはワンタッチを取るのが目的。

相手側のスパイカーにしたらワンチを取られつづけると、ストレスがたまります。

気持ちよく打てませんからね。

そしてミスが生まれ、味方にはチャンスを呼び込むのがリードブロックでもあります。

音駒の黒尾くんが言っていた「最後に笑うブロック」とはこのことを指してるんです。

ガッカリするほど冷静で頭の良いツッキ―らしい好プレーでした。

烏野のトータルディフェンス

ハイキュー3期 3話 GUESS・MONSTER

(動画再生21:36ごろ)

白鳥沢・牛島の攻撃を如何にして上げるか?!

そこで烏野が考えたのが「トータルディフェンス」です。

この場面では、烏野・前衛が「影山、月島、東峰」で、ブロックの面積が広く最も高いローテーションの3枚ブロックでした。

この3枚を壁にしてストレート側を空け、その後ろ、ストレート側にリベロ・西谷を配置する。

つまり、ブロック戦術とフロアディフェンスを連携させた防御です。

烏野は牛島にコースを絞らせ、レシーブの上手い西谷を配置することで牛島の攻撃に対処しました。

もし、実際の試合を見る機会があれば、このトータルディフェンは使われていることが多いのでぜひチェックしてみてください。

烏野・菅原と西谷のコンビ

ハイキュー3期 7話 こだわり

(動画再生6:00ごろ)

烏野VS白鳥沢戦、ファイナルセットで見せた菅原と西谷の好プレーです。

15点先取の最終セット、いわゆる“バテ山君”になった影山の代わりに、スターティングで菅原が投入されました。

「荷が重いのでは?」と青城・及川は懸念しますが、結果、菅原の投入は成功します。

東峰のサーブから、天童の攻撃が白帯に触れ烏野のチャンスボールになりました。

ファーストタッチは菅原。
烏野はシンクロ攻撃の態勢です。

このとき、セットアップに入ったのがリベロ・西谷。

西谷のトスは菅原に上がり、菅原がスパイクで得点します。

ファーストタッチがセッターの菅原の時点で、白鳥沢は菅原からの攻撃は無いと予測。

しかも、影山の代わりに投入された菅原をマークすることは無かったでしょう。

実際、白鳥沢のブロッカー・天童はブロックに遅れています。

合宿中に、菅原と西谷が身に付けたコンビは見事に成功!

相手心理の裏を突いた、見事な好プレーでした。

白鳥沢・牛島のクロス打ち

ハイキュー3期 7話 こだわり

(動画再生13:26ごろ)

さすが若利君!と言える好プレーです。

ファーストタッチは、白鳥沢・セッター白布(しらぶ)。

そのボールを天童がバックにいる牛島に上げ、牛島がバックアタックを決めています。

これ、ストレート側にいる西谷をあえて避け、体の向きはストレートのまま、手首をひねってクロス打ちに変えてるんです。

実際にコースを変えて打つことはあります。

しかし、この技術はむずかしい。

いくつか条件がそろわないと出来ないからです。

まず、滞空時間を少しでも長くするため、空中姿勢を良くしないと出来ません。

空中に長くいないと、相手コートの状況を瞬時に把握するのはむずかしいですからね。

それが出来てはじめてコースの打ち分けが出来ます。

ジャンプ力だけでは補えない技術なので空中姿勢を安定して保つためには、日ごろからの練習で身に付けるしかありません。

普段、寡黙な牛島が「ノッてきた」とチームメンバーに告げるほどの好プレーでした。

烏野・西谷のスーパーレシーブ


バレー馬鹿たち

ハイキュー3期 9話 バレー馬鹿たち

(動画再生18:29ごろ)

烏野守護神・リベロ西谷の”超”が付く好プレーです。

個人的な感想で恐縮ですが、のやっさんのレシーブシーンでこの場面が1番良い!てか惚れる!

最終セット、19VS19のデュース。

白鳥沢・白布のサーブがネットインし、動けない澤村の代わりに、西谷がギリギリで拾います。

そのボールは白鳥沢のネット側に上がり、五色がダイレクトでスパイク!

しかし、五色の渾身のスパイクを西谷が好レシーブしました!

そして、東峰がブロックアウトして得点、烏野はマッチポイントをもぎ取ります!

マンガやアニメの世界とは言え、めっちゃ興奮するシーンです。

あんな至近距離のレシーブ、怖くて出来んわい!

レシーブ専門のリベロというポジションが「こんなにカッコイイのか!」と知らしめた、この西谷のプレー。

やはり、バレーボールが1番盛り上がるのは、こうした神がかった「守備」にあるのは間違いありませんね。

烏野・影山の判断

ハイキュー3期 10話 コンセプトの戦い

(動画再生2:06ごろ)

烏野・影山の頭脳プレーです。

烏野マッチポイントで迎えた、最終セット。

月島の作戦を聞き、後衛だった影山は同じく後衛の日向とレシーブ位置をスイッチします。

これは、ローテの関係上、リベロ・西谷が下がり、澤村も前衛で守備力が下がることを考えて影山がとった行動です。

さらに、牛島がクロスに打って来る可能性も考慮して日向と位置を変わっていました。

実際に、牛島はストレート側のコースが絞られたことに気づき、体勢を崩しながらもクロスに打ち変えています。

結果、クロス位置に変わった影山がレシーブしました。

咄嗟に状況判断が出来る素晴らしさは好プレーに値します。

影山くん、あっぱれでした!

ハイキュー3期の好プレー まとめ

今回は、アニメ ハイキュー3期から好プレー・名場面をご紹介しました。

春高予選という大一番で、出場を決めた烏野高校。

正直、日向のスパイクで優勝を決め、歓喜に沸く会場のシーンを見たときは泣きましたね。

ハイキューの中でも、白鳥沢学園高校との試合は名場面が多くあります。
もっと、細かく拾えば、小さな名プレーはたくさんありました。

例えば、セッターを狙ってボールを返す菅原、おとりに入ってトスを上げる天童など。
思わず「うまい!」と声が出てしまう好プレーです。

今回厳選した好プレーが、実際のバレーボールの試合でも見られることがあります。

今度、バレーボールの試合を見る機会があったら、ぜひチェックして見てくださいね。

それでは今回はこのへんで!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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