Sketchbookに新たに加わった機能「追加のカラーハーモニー」についてご紹介します。
「追加のカラーハーモニー」は、2022年末にSketchbookの有料プラン「プレミアムバンドル」の新機能のひとつとして追加されました。
「カラーハーモニー」とは「色彩調和」のこと。
「追加のカラーハーモニー」が追加されたことで、色彩の幅が広がり安定した美しいデザインをSketchbookで作成できるようになりました。
理想の色彩を求めている方には、うれしい機能です。
それでは、実際に使用した感想も含めて操作方法を解説していきましょう!
Sketchbookの対応機種がiOS・iPadOSのため、この記事ではiPadをメインに解説しています。
カラーハーモニーってなんだ?
色彩の勉強をした方、あるいはしている方はならご存じでしょう。
ですが、初心者の方や感覚でイラスト・デザインをしている人には、いまいちピンとこない方もいると思うので、ちと簡単に説明します。
カラーハーモニーとは、2色または多色の配色に秩序を与えること。
例えば、「統一」と「変化」、「秩序」と「多様性」といった反対要素に対して、矛盾や衝突が起こらないように色を調和させることです。
この考えに関連して、「ナチュラルハーモニー」という言葉もあります。
アメリカの自然科学者「ルード」は、「自然光のもとでは同じ色でも、光が当たっているところは黄みがかって見え、陰の部分は青みがかって見える」という考察をしました。
後にこの考え方は「色相の自然連鎖」と呼ばれています。
つまり、「自然の色の連続を人が認識できる=色が調和している」ということ。
自然を感じる落ち着いた配色って人に馴染むし、違和感ないよね
Sketchbookに、このカラーハーモニーが追加されたことで色彩に安定感が生まれ、美しく違和感のないデザインが可能になったわけです。
【Sketchbook】カラーハーモニーの使い方
では、「Sketchbookでこのカラーハーモニーをどう使うのか?」ということですが、指定した色に対して5種類の方法で色彩を調整していきます。
それでは、順番に説明しましょう!
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【Sketchbook】5種類の色の調和
では、5種類の色の調和について説明します。
補色とは?
色相環で正反対に位置する色の組み合わせのことです。
互いを引き立て合い、鮮やかに見せる効果があります。
スプリットコメンタリー配色(スプリットコンプリメンタリー)
配色技法の1つ(分裂補色配色)で、1つの色を選び、その反対側の両隣の2色を合わせる3色配色のことです。
スプリットは「分裂」、コメンタリー(コンプリメンタリー)は「補色」を意味します。
「もうちょっと統一感が欲しい!」「やわらかく、マイルドにしたい!」というときにスプリットコメンタリー配色を使うと有効です。
色の幅が増えるので、補色の対立が軽減されて穏やかになります。
類似の調和
共通性の調和とも言います。
つまり、色相やトーンが似ている色を組み合わせて調和させることです。
統一感を出したいときに使うと有効です。
トライアド配色
色相環を3分割(正三角形)にした位置にある、色相同士の配色です。
バランスのとれた配色なので、デザインに安定感を出したいときに有効です。
テトラード配色
色相環を4分割(正方形)にした位置にある4色を組み合わせる方法です。
スクエアーカラーとも言います。
2組の補色を組み合わせることで、カラフルで変化のあるデザインに効果を発揮します。
まとめ
今回はSketchbookに追加された機能「追加のカラーハーモニー」について解説しました。
イラストを描いたり、デザインしたりするときに、色彩のバランスはとても大事ですよね。
例えば、見る人に「インパクトを与えたい!」なのか、「癒したい」なのかで配色は大きく変わります。
今回追加されたSketchbookのカラーハーモニーを使って、新しい色彩を発見できるかもしれませんよ。
おもしろから、試してみてね!
それでは、また!
最後までご覧くださりありがとうございました!
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