コロナ渦がまだまだつづいていますが、みなさんお体は大丈夫ですか?
手洗い、うがいにと予防するのも大変ですよね。
予防といえば、「マスク」ですが、今やマスクは必需品です。
最近では、予防を強化するために、不織布マスクのうえに、布マスクをするという、「2重装着」が多くみられるようになりました。
そこで注目されているのが、「デニムマスク」です。
なぜなら、デニムマスクであれば、予防とあわせて、ファッションとしても取り入れることができます。
では、デニムマスクとはどんなものでしょうか?
有名なのは知っているけど、実は、詳細なことは知らないという方がほとんどなんです。
そんな方のためにこの記事ではデニムについての情報や、岡山県総社市で作られている「総社デニムマスク」について詳しくご紹介します。
倉敷市児島はジーンズの発祥地!
岡山といえば、「桃太郎」と思う方は多いですが、「ジーンズ」生産が世界的に有名な県でもあります。
特に、倉敷市児島で作られるジーンズ製品は、国内生産量1位です。
あなたが、愛用しているジーンズも、児島で作られたものかもしれません。
もともと、岡山県は繊維産業が盛んな県でした。
岡山県の繊維産業は、江戸時代の綿花栽培をルーツとして発展しています。
明治時代から、養蚕、製糸、綿紡績には力を入れており、岡山県中・北部を中心に、多くの民間製糸工場が設立されました。
大正末期には、児島地域の業者が足袋の生産や縫製技術を活用して、学生服、作業服の製造をするようになります。
昭和になると、被服縫製が主要産業になっていたため、染色、ミシン販売、ボタン製造などの周辺業種が集積して、発展していきました。
縫製品では、児島地区で生産される綿の学生服が「動きやすくて、丈夫で安価」ということから急速に発展し、ほぼ全国の市場を独占していたのです。
ですが、戦後に合繊メーカーの系列化が進み、従来の紡績~撚糸~織物~染色~縫製という、産地一貫生産体制が崩れます。
学生服素材の染色業者にとっては、体制の崩壊は死活問題でした。
そこで着目したのが、「ジーンズ」です。
1964年、マルオ被服(現在の株式会社ビッグジョン)の社長らがジーンズの販売を決定し、アメリカから50反のデニム生地を輸入しました。
その後、1965年に自社で縫製したジーンズを販売します。
これが国内で縫製されたジーンズとしては第1号で、児島が「国産ジーンズ発祥の地」といわれるようになった理由です。
その後、1973年に「倉敷紡績」が、日本発の国産デニム生地を開発しました。
総社デニムマスクって?
岡山県総社市は、人口6.706万人が住む自然豊かな街です。
「総社デニムマスク」が注目されたのは、コロナ禍のマスク不足のとき。
「予防ができて、洗えて、おしゃれ」という3拍子そろったマスクだったため、その人気はあっというまに広がりました。
2022年8月の時点では簡単に注文できますが、マスク不足のときには筆者も注文して4カ月待ちました。
届いたときの感動は、今でもおぼえています。
ホントにかっこいいんだよ!
では、このマスクはなぜ作られるようになったのでしょうか?
そこには、大きな目的が3つありました。
① マスク不足の解消
② 工賃向上による障がい者の、生活の質の向上
③ A型B型事業所の雇用と経営の安定化
このように、ジーンズの生産が盛んな岡山の利点をいかしつつ、マスク不足の解消と、障がい者の方たちを支援する目的で、総社マスクは生まれました。
デニム生地だから丈夫
縫製もしっかりしているので、ちょっとやそっとでは破れません。
また、洗濯しても型崩れしにくい特徴があります。
おしゃれでカッコイイだけじゃない!衛生的にもバッチリ!
服を選ばないデザインのため、見た目を気にする必要がありません。
立体加工なので、息もしやすいです。
個人差はありますが、通気性がいいので、メガネもくもりにくい特徴があります。
また、コットン100%で、抗菌・抗ウィルス機能繊維加工技術「クレンゼ」を
施した生地を使用しています。
固定化抗菌成分、「イータック」を活用して、繊維表面に強力に固定しています。
サイズが充実している!
サイズは、4種類あります。
●2重マスク用の特大:横13cm×縦16cm
●小学生から大人用:(大)9.5cm×13.5cm (中)8.5cm×12.5cm
●小児用:(小)7.5cm×10cm
デザインの種類が豊富
基本のデニム以外にも、季節にあわせたデザインを随時だしています。
色柄もシンプルで使いやすく、暑い時期でも使えるように夏用も販売されています。
下記のマスクの画像は、2021年の限定カラーのため、販売は終了しています。
手作りなのに、価格が手ごろ!
窓口販売:600円(地元の方向け)
通信販売:1000~1100円(県外の方向け)
洗濯が少し面倒
中性洗剤に、30分ほどつけたあとに、押し洗いが必要です。
きれいに洗ったら、乾いたタオルで押して水けをとり、陰干ししてください。
ファンデーションがついた場合は、軽くこすり洗いすれば、かなりきれいに汚れが落ちます。
予備のゴムとマスク用のアジャスターが必要
耳が痛くなりやすい方なら付属のゴムではなく、耳にやさしいマスク用のゴムを使うことをオススメします。
ゴムが切れたりすることを考えて、予備のゴムをもっておくのもいいでしょう。
また、ゴムの長さが調整できる、マスク用ゴムのアジャスターを使うと便利です。
今回は、「総社デニムマスク」についてご紹介しました。
ちなみに筆者は倉敷市の出身で、ジーンズの発祥地である児島は隣町です。
デニム生地がジーンズだけではなく、さまざまなものに使われてきたのを見て育ちました。
なので、デニム生地のよさは、よ~く知っています。
総社デニムマスクを愛用して、2年くらいたちました。
かなりの回数洗っていますが、生地が丈夫なので、今でも問題なく使用できています。
デザインがおしゃれなところはもちろん、使い心地がよくて、息が苦しくないところも気に入っている理由です。
興味がある方は、1度試してみてはいかがでしょうか。
それでは、今回はこのへんで!
ご覧いただきありがとうございました!
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