絵を描く前に設定をしよう
今回は、絵を描く前に必要なペンや環境設定について解説していきます。
それではさっそく、はじめましょう!
Sketchbookのバージョンが新しくなったため、このサイトで解説している内容や画像が現在のバーションと若干異なります。
新バージョンの基本操作に関しては、旧バージョンと大きな変化は今のところ確認されていません(新規で追加された機能を除く)。

Sketchbookに関する操作など、
参考やヒントの情報としてご利用いただければ幸いです。
絵を描く画面(キャンバス)を作ろう
Sketchbookを起動すると、簡単な操作方法がわかる「クイックツアー」がはじまります。
画面の指示に従って、操作してみましょう(不要な場合はスキップでOKです)。
クイックツアーが終わると、「新しいスケッチ」のサイズを設定する画面になります。


①好みの「幅」と「高さ」を入力します(※586×166などの細かい数字の設定はできません)。
②「プリセット」を押すと、一般的に使われるサイズが選べます。
③「くさりのマーク」を押すと、比率の解除ができます。
「くさりのマーク」がつながった状態で「幅」に数字を入れると、「高さ」の数値は自動で入力されます。
④サイズが決まったら「作成」ボタンを押します。
すると、絵を描く画面が表示されます。


サイズ設定が終わると、上記の参考画像のような画面になります。
ペンの設定をしよう
ペイントソフトを使うには、それに対応した「ペン」が必要になります。
もちろん、指で描くことも可能ですが、
正確で細やかな絵を描きたいと考えている人には、必要なアイテムです。
ペンが無い人は、将来的にも購入することをオススメします。
まずは、ペンの設定をして絵が描ける状態にしましょう
(ペンが無い人は、この設定はスキップしてください)。
では、「ペンの設定方法」について説明していきます。
はじめに、Bluetoothの設定をします。
1、iPad画面下にある、「設定ボタン」を押します。


2、メニューからBluetoothを選択し、
「右側のボタン」を押します。


3、Bluetoothの画面「右側のボタン」が「緑色」になれば完了です。


では、Sketchbookの画面に戻りましょう。
4、画面上のメニュー、1番左側のアイコン(メインメニュー)を押します。


5、「環境設定」ボタンを押します。


6、「ペンの接続」下の「筆 なし」の部分を押します
(初期設定では「なし」と表示されています)。


7、右側に接続できる「ペン」の一覧が表示されます。
接続したいペンの名前を選択して押してください(参考画像は「Apple Pencil」を選択しています)。


8、設定前は、「筆 なし」になっていましたが、設定したことで「筆 Apple Pencil」に変わりペンが使えるようになりました。


これで、ペンの設定は完了です。
では、絵を描く画面に戻りましょう。
メインメニューをおぼえよう


スケッチ画面上部の1番左側にあるのが、メインメニューです。
※メインメニューが少し変わりましたので追記しました。
押すと下記のような画面が中央に出てきます。


👇


A:新しいスケッチ・・・絵を描く新しい画面が作れます。
B:ギャラリー・・・絵の保存、管理する場所です。
C:保存・・・画像の保存や作成した絵を、「PNG」「TIFF」に書き出しができます。
D:ファイル・・・ファイルに保存してある画像を呼び出すことができます。
E:環境設定・・・Sketchbookを使うための、詳細な設定ができます(ペンの設定など)。
F:サポート・・・サポート画面に移動します(英語表記)。
A:新しいスケッチ


絵を描く画面を新規作成します。
① 好みの「幅」と「高さ」を入力します。
② プリセットを押すと、一般的に使われる画面解像度を選べます。
③「くさりのマーク」を押すと、比率の解除ができます。
「くさりのマーク」がつながった状態で「幅」に数字を入れると、「高さ」の数値は自動で入力されます。
④ サイズが決まったら「作成」ボタンを押すと、絵を描く画面が表示されます。


Sketchbookをはじめて使うときに表示される画面と、同じものです。
B:ギャラリー


作成した絵の保存や管理をする場所です。
① 現在のスケッチを保存 作成中の絵を保存するときに使います。
(保存方法については、別の章でくわしく説明します)。
② 現在のスケッチを破棄 作成中の絵を消去します。1度消すと元には戻せません。
C:保存


絵をギャラリーに保存したり、「PNG」「TIFF」に書き出したりができます。
対応している他のペイントソフトに保存するときは「ファイルにエクスポート」を選択します。


「PNG」や「TIFF」で書き出すときは、 「共有」を選択しましょう。
共有を押すと、画像ファイル(PNG)とSketchbook(TIFF)の2つのメニューが表示されます。
あとは、そちらか好きな書き出し方法を選ぶだけです。


【TIFF(ティフ)】とは?
コンピューターの画像データ形式のひとつです。
Adobe社とMicrosoftが開発したBMP画像を保存するためのファイル形式の一種で、JPEGとは異なり、画像品質は良いと言われています。
しかし、ファイルサイズが大きいため、ネット上に上げる際は、JPEGやPNGに変換して利用することが多いです。
【BMP(ビーエムピー)】とは?
コンピューターの画像保存形式のひとつです。ファイルサイズが大きいため、近年ではあまり使われていません。
D:ファイル


ファイルに保存してある画像を呼び出すことができます。
ここからではファイルに保存ができないため、Sketchbookのフォルダーの削除とファイルのコピーとエクスポートを参考にしてください。
E:環境設定


Sketchbookを使うための詳細な設定ができます(ペンの設定など)。
「環境設定」を押すと詳細設定の画面になります。
※ 説明文の横にあるボタンが青色のときはONの状態です。
不要なときは、ボタンを押してOFFにしておきましょう。
「環境設定」は大切な部分なので、更にくわしく説明していきます。
製品機能の向上
Sketchbookを使っている情報を、Sketchbook 社が収集することを許可するものです。
通常はOFFにしておいてもかまいません。


ツールチップを表示


アイコンを押すと、
操作に迷わないように「吹き出し」でメッセージが表示されます。


「ツールチップを表示」がOFFのときは、表示されません。
操作になれるまではONにしておくことをオススメします。
タップ&ホールドでカラーピッカー起動


画面を長押しすると、カラーピッカーが表示されます。
よく使うツールなので、ONにしておきましょう。


※カラーピッカーとは、色を選択する機能です。
くわしい使い方は、別の章で説明します。
キャンバスを回転


指を使って、キャンバスの回転ができます。
絵を作成するときに、必要な機能です。
ONにしておきましょう。
ピクセルのプレビュー


作成した絵が、Web上でどのように表示されるのか確認できる機能です。
ピクセルのプレビューをONにすると、
ピクセル単位のズレなどないか、絵を作成している途中でも確認ができます。
イラストを描くときは、 拡大しても線がなめらかに表示される「ベクトル画像」で 作成をします。
ですが、Web用に保存してPNGやJPEGなどに変換すると、ピクセルで構成される「ビットマップ画像」に変わってしまうのです。
Webサイトで使用される画像素材は、印刷用素材と違いピクセル単位での正確なデザインが要求されます。
Webサイトで使う画像素材を作成するときは、ピクセルのプレビューをONにして作成するといいでしょう。
ただし、ペンの動きが重くなることもあるため、OFFで作成し、確認のときだけONにしても問題ありません。
【ピクセル(画素数)とは?】
画面を構成する点の「数」を表します。
デジタル画面で画像を扱うときの最小単位のことです。




コーナーショートカットをダブルタップします


画面の4つのコーナーをダブルタップ(2回押す)をすると、ショートカットが使えます。
初期状態では下記の内容が使える設定になっています。
●左上コーナー:レイヤ(レイヤー)のクリア
●左下コーナー:元に戻す
●右上コーナー:拡大した画面を、もとの大きさに戻す(フレームキャンバス)
●右下コーナー:やり直し
ショートカットはカスタマイズが可能です。
カスタマイズは次のようにできます。


参考画像でもわかるように、
赤い〇で囲まれた部分を押すとメニューが表示されます。
コーナーに設定したい機能を選んでお好みで設定してください。
不要であれば、「なし」を選択して、ショートカットを使わない状態にもできます。
ショートカットを使うと、作業効率もあがるので、
通常はONにしておくといいでしょう。
3本指でタップしてフルスクリーンに切り替えます


画面を3本指で2回押すと、フルスクリーンになります。
よく使う機能なので、ONにしておくと便利です。


3本指でメニューをスワイプ


画面上で、3本の指を上下左右にすべらせることで、ショーカットが使えます。
初期状態では下記の内容が使える設定になっています。
●上:カラーホイール(カラーパレット)
●下:ブラシのライブラリ
●左:元に戻す
●右:やり直し
こちらも「コーナーショートカット」同様にカスタマイズが可能です。
やり方は、「コーナーショートカット」と同じですが、メニューが若干違います。


参考画像でもわかるように、赤い〇で囲まれた部分を押すとメニューが表示されます。
コーナーに設定したい機能を選択してお好みで設定してください。
不要であれば、「なし」を選択し、 ショートカットを使わない状態にもできます。


この機能は、うまく操作できなこともありますが、なれてくると便利な機能でもあります。
ONでもOFFでもどちらでもかまいません。
自分にあわせて使い分けるといいでしょう。
ペンの接続
「ペンの設定をしよう」で説明したのと同じ内容です。




長押ししてApple Pencilのカラーピッカーを表示


Apple Pencilを使うときはONにしておきましょう。
それ以外のペンであれば、OFFでかまいません。


※カラーピッカーとは、色を選択する機能です。
ペンモード


ペンモードをONにすると、指で描くことはできません。
指で描きたいときはOFFにしてください。
また、ペンモードをOFFにすると、《マルチタッチジェスチャーを有効にする》が自動的に操作できなくなります。
初期設定


【色見本をリセット】・・・カラーホイールを使って、カスタマイズした色をリセットします。
【すべてのブラシ設定をリセット】・・・カスタマイズしたブラシの設定をリセットします。
【クイックツアーをリセット】・・・再度クイックツアーがみられます。
【環境設定をリセット】・・・すべての設定をリセットします。
F:サポート


Sketchbookの宣伝やサポートの画面に移動します(英語表記)。
『おぼえておきたいSketchbookの環境設定』についての解説は以上になります。おつかれさまでした!
Sketchbookで絵を描く前に、はじめの設定はとても大切です。
自分にあわせて設定をすれば、絵も描きやすくなるでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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