この記事は、映画「トップガン」「トップガン マーヴェリック」に登場した「戦闘機」についてまとめています。
トップガン1やトップガン マーヴェリックのもう一つの主役と言えば「戦闘機」。
ドッグファイトのシーンでは、そのカッコ良さと迫力に鳥肌が立った人も多いのではないでしょうか。
特にトップガンの代名詞とも言える「F-14A トムキャット」はトム・クルーズと片を並べる主役です。
今回はそのF-14をはじめとし、F-5タイガー、A-4スカイホーク、F-18、第5世代戦闘機についての概要を、簡単に分かりやすくご紹介していきます。
F-14A トムキャット
トップガン+トップガン マーヴェリックに登場
トップガン1ではアメリカ海軍の主力戦闘機として、トップガン マーヴェリックでは主人公たちを助ける戦闘機として登場しました。
トップガンの主役と言えばトム・クルーズですが、それに肩を並べるもう一つの主役が、このF-14です。
F-14Aの特徴
名門グラマン社(現ノースロップ・グラマン社)が開発したF-14A、通称トムキャット(雄猫)。
初飛行したのは、1970年12月21日です。
1974年9月22日から運用を開始後、アメリカの主力戦闘機として活躍しました。
アメリカ海軍において2006年9月22日退役後も、未だにファンの多い戦闘機としても有名です。
F-14Aは各種の攻撃兵器を組み合わせて搭載し、これを有効活用するため「AWG-9」火器管制装置を持っています。
この管制装置は小型戦闘機用としては画期的で大きな探知能力を持っており、加えて24個の目標を捕らえて、そのうち6個の目標を射程130kmの「フェニックス」空対空ミサイルで同時攻撃も可能です。
F-14Aのもうひとつの大きな特徴が可変後退翼を持っていること。
飛行状態に応じて、主翼の後退角が自在に変化します。
低い速度で航空母艦に着陸するときは主翼を前に出し、高速で飛行するときはデルタ翼みたいに後ろに引きつけます。
さらに、この可変後退翼は空中戦でも有効に働くため、急激な引き起しや急旋回が可能です。
またF-14Aの座席は複座で前席がパイロット、後席はレーダー要撃士官(RIO)が搭乗できます。
RIOは航法を専門におこないつつ、AWG-9の操作もします。
全長 | 18.87m |
全幅 | 19.55m(主翼展張時)11:65m(主翼後退時) |
全高 | 4.88m |
最大速度 | マッハ 2.34 |
着艦速度 | 220km/H |
上昇率 | 16.700m/分 |
航続距離 | 1,300km |
武装 | M61A1 20mmバルカン砲1門 |
AIM-54「フェニックス」長距離空対空ミサイル6発+AIM-9「サイドワインダー」短距離空対空ミサイル2発 | |
またはAIM-7「スパロー」中距離空対空ミサイル4発+「サイドワインダー」ミサイル4発 | |
最大重量 | 31,661kg |
乗員 | 2名(前席パイロット、後席レーダー操作士官) |
開発 | グラマン社(現ノースロップ・グラマン社) |
運用 | 1974年9月22日~2006年9月22日(アメリカ海軍) |
イランの空軍では現役(2022年現在) |
F-5タイガー
トップガン1に登場
トップガンの敵機として使用されたのが、このF-5タイガー。
トップガン本編では機体全体を黒塗りにし、赤い星を付けて「MiG-28(ミグ)」として登場しています。
ちなみ「MiG-28」という戦闘機は存在しません。
F-5タイガーの特徴
空中戦の能力と使いやすさを追求してノースロップ社が開発した軽量戦闘機です。
1950年代に開発され、タイガーⅡの初飛行は1972年8月11日(F-5E)。
それ以降、西側諸国で広く使われています。
正式名 | F-5 E/F「タイガーⅡ」(改良型) |
全長 | 14.68m |
全幅 | 8.13m |
全高 | 4.46m |
最大速度 | マッハ 1.54 |
乗員数 | 1名 |
開発 | ノースロップ社 |
運用 | 現役(2022年現在) |
A-4「スカイホーク」
トップガン1に登場
バイパー(トム・スケリット)らが操縦していたのが、このスカイホークです。
また、A-4スカイホークも、F-5E/F同様、トップガン1の中では敵機としても使用されました。
A-4「スカイホーク(空の鷹)」の特徴
アメリカ海軍などで運用された艦載攻撃機です。
初飛行は1954年6月で、機体は強靭で軽量。
素晴らしい運動性から「ホット・ロッド」とあだ名がついています。
また、その高い運動性を買われ、アメリカ海軍の曲技チーム「ブルーエンジェルス」でも使われていました。
正式名 | A-4 スカイホーク |
全長 | 12.27m |
全幅 | 8.38m |
全高 | 4.57m |
最大速度 | マッハ 0.85 |
乗員数 | 1名 |
開発 | ダグラス社 |
運用 | 1998年に退役(アメリカ海兵隊) |
2003年に退役(アメリカ海軍) | |
一部輸出国では現役(2022年現在) |
F-18
トップガン2 マーヴェリックに登場
トップガン マーヴェリックで、マーヴェリックたちの搭乗していた戦闘機がF-18です。
F-18の特徴
F-35の就役までは、現アメリカ海軍においての主力の戦闘攻撃機(2022年現在)です。
マルチロール機のため、装備を変更することで制空戦闘、各種攻撃任務、偵察などの任務が実施可能。
F-18は1995年11月29日に初飛行し、1999年に運用が開始されました。
原型機はF/A-18C/Dホーネット戦闘機で、愛称は“スーパーホーネット”。
単座型のF/A-18Eと複座型のF/A-18Fから、総称して F/A-18E/Fと呼ばれています。
正式名 | F/A-18E/F (F:ファイター、A:アタッカー) |
全長 | 18.38 m |
全幅 | 13.62m |
全高 | 4.88m |
最大速度 | マッハ 1.6 |
乗員数 | E型/1名 F型/2名 |
開発 | ボーイング社 |
運用 | 現役(2022年現在) |
第5世代戦闘機
トップガン 2 マーヴェリックに登場
この第5世代戦闘機についてですが、政治的なことを考慮してかトップガン マーヴェリックの中では戦闘機の名前を伏せていましたね。
ですが、機体の特徴や驚異的な動きから、戦闘機ファンの方や戦闘機にくわしい方ならすぐにわかったと思います。
あくまで、推測ということを前置きしたうえで説明すると、この第5世代戦闘機はロシアの多用途戦闘機Su-57(PAK-FA・パクファ)だと思われます。
ちなみに、トップガン マーヴェリックでは本物のSu-57とは逆の機体左側に機関砲が搭載されていました。
Su-57の特徴
ステルス戦闘機として有名なSu-57。
2010年1月29日に初飛行しました。
レーダー反射を抑えるためにF-22(ラプター)などと同様、各翼面のエッジの角度を揃えて垂直尾翼を傾ける構造を採用しています。
また、Su-57には“e-パイロット”と呼ばれる人工知能システムも搭載。
このシステムは、得た情報を自動で分析し、パイロットにいくつかの行動指針を提示します。
正式名 | Su-57 |
全長 | 19.8m |
全幅 | 14m |
全高 | 6.05m |
最大速度 | マッハ 2以上 |
乗員数 | 1名 |
開発 | スホーイ社 |
運用 | 現役(2022年現在) |
トップガンに登場した戦闘機5選 まとめ
今回は、トップガン1、トップガン2 マーヴェリックに登場した戦闘機をご紹介しました。
古い機体も新し機体も、何年経っていようが戦闘機はシンプルにカッコイイです。
トップガンをきっかけに、戦闘機の魅力に気づいた人が増えたんじゃないかなぁと・・・。
劇中で使われた戦闘機のことを知っておけば、また違ったトップガンのおもしろさを発見できるかもしれません。
ぜひ、追いトップガンして、戦闘機のカッコ良さを改めて実感してください!
余談ですが、筆者はF-2が好きです!
対艦番長!!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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